緑茶ときどきコーラ

35歳、独身、一人暮らし、ぼっち、低収入、友達少、退屈な日常

映画 「HELLO WORLD」 見てきたゾ!感想!!

原作を見た後の感想になります。

akaitubasa00.hateblo.jp

 

 

映画 HELLO WORLD

hello-world-movie.com

 

ストーリー

「お前は今日から三か月後、一行瑠璃と恋人同士になる」

京都に暮らす男子高校生・直美(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。

ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直美と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうという。

「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。

しかしその中で直美は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。

世界がひっくり返る、

新機軸のハイスピードSF青春ラブストーリー。

たとえ世界が壊れても、もう1度君に会いたい━。

(公式サイトより)

 

感想

原作に比べると展開がやはり早い。自己啓発本を手にするまでが本当にすぐだった。

それでもやはり映像で要所要所抑えられていたのでわかりやすくて良かった。でもやっぱ内面が見て取れる小説版の方が好きだなーというのが印象だった。

直美がコミュニケーションが苦手でなかなか自分の意見が言えない性格なのはよくわかるけどなんとなく物足りないように感じてしまう。

特に古本市の本が燃えてしまって、グッドデザインを使って本を作り出すシーン。このシーンはもっと大切に扱って欲しかったなーというのが個人的にちょっと不満だったかな。直美が「最強マニュアル」を無視して、必ずうまくいく攻略本を感情的に無視して決断するシーンはこの作品の1番の見どころだったような気がするのだけど。

 

原作を見てから、映画を見たわけだけど改めて思ったのは、未来のナオミの悲しいストーリーなんだよなーっていうこと。本当の願いは「瑠璃の笑顔をもう1度見たかった」ということだったのに結局は「会いたい、取り戻したい」となり、結局は本当の現実と思っていた自分の世界までもがデータの世界だった。目覚めた瑠璃にも拒絶され…、うーん、なんとも悲しい。とはいっても最後には報われるわけだけど。

 

そしてこの作品のヒロイン・一行瑠璃。序盤は小説以上に機械的で「奇麗だけど、絶対可愛い系じゃない」という直美の言葉がしっくりするキャラだった。

図書委員の仕事を通じて、直美と勘解由小路、図書委員の人たちを通じて徐々に柔らかくなり、芯のある女の子としてもとても魅力的なキャラクターだった。やっぱ僕個人としてはかなり好きなヒロインだなー。終盤辺りに出てきた高いところが苦手なキャラも個性的で良かったと思う。あれ?目隠しは?とは思ったわけだが。登っていく感触だけでもダメなのかな?

「やってやりますよ」をちゃんと有言実行できる。僕もちゃんとしなきゃなーと思わずにはいられないw

 

最後に

直美や瑠璃、ナオミの心情までもっと詳しく知ることができるのはやっぱり小説版なので、やっぱり小説版がおすすめ。でも映像の瑠璃も可愛いし、映像を通してグッとくるものもあった。やはり両方を見てより深くこの作品に触れることがいいのかなって思う。

いい作品でした!