緑茶ときどきコーラ

35歳、独身、一人暮らし、ぼっち、低収入、友達少、退屈な日常

「犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー」早坂吝  感想

昨日からランニングの距離を3.4㎞→5.5㎞に変更。

ペースとかは結構軽めにしていたと思うのに筋肉痛が…。

 

 

 

タイトル

犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー

 

作者

早坂吝

 

内容紹介

賢くて可愛いAI犯人の探偵を翻弄する大逆転劇 

人口知能探偵・相似の驚異的な推理力に大敗を喫した以相。復習に燃える彼女は、人間の知能を増幅させ完璧な共犯者を造り、相以に挑戦状を叩きつけた。ゴムボートで漂着した死体、密室で殺された漁協長、首相公邸内殺人事件。連鎖する不可解な事象を読み解く一筋の推理の紐は、なんと以相の仕掛けた恐るべきトリックの導火線だった!? 奇想とロジックが宙を舞う超絶推理バトル再燃。

 

感想

1巻のときも感じたけどなんとなくほのぼの感のある登場人物たちとは裏腹に事件の謎を解き明かし、組織を叩くときの殺しは容赦なく、今作のラストは結構衝撃的だった。純粋にAIとIAの推理バトルかと思っていたので。想像していない展開が最後は広がり、元組織の2人もまさかズドン!…とは。

事件解決に関しては、ひとつの事件が偶然だったってのがいまいちだったかな。結局そこに関しての話しも途中で置き去りにされちゃってたし。2つの事件がつながっているもっとしっかりした何かがほしかったかなーという気がする。個人的に。

そういえば主人公の母親も運が悪く亡くなってたんだよな確か。事件の真相に”運が悪くて”が1冊に1つずつ入ってくる感じなのかな。意外と事件なんてそんなものなのかもしれないけど。ただ巻き込まれたとか。そう考えるとわりと自然な気がしてきた。

右龍側のわけわからんそんなラストが…、という感じ。ここらへんの重要ながら精神的に普通じゃないところがあるキャラが場を乱していくのが個人的には楽しかった。

私の愛した司法は死んだ。(p251 1行目) 

 ここの展開とこの言葉はわりといつまでも覚えていそう。1巻からぶっ飛んでいたキャラだと思ってたけどここまでぶっ飛んでいたとはw

 

 

最後に

この作品に「トロッコ問題」の話しがでてくるのだが、ちょうど同じ時期にこのニュースがでてきたので驚いた。

mainichi.jp

 

僕だったら間違いなく見て見ぬふりだろうな。割り切るしかない。というか多分「動けない」っていう状況になるだろうなという気がしている。

ま、トロッコ問題について考えてると「答えは沈黙」ここにいきつくっていうw