読書 「空の青さ知る人よ」 額賀澪
最近残業続きだ
1日8時間は働きすぎなんていうことが言われてるけど、現実は8時間どころか10~15時間労働だ。
明日は振替休日。
今回は「あの花」、「ここさけ」に続く埼玉県秩父市周辺が舞台の作品。
タイトル
空の青さ知る人よ
作者
超平和バスターズ 原作
額賀澪 著
内容紹介
山間の街に住む高校生・相生あおい。進路を決める時期なのに大好きな音楽漬けの日々を送る。そんな彼女を心配する姉・あかねの昔の恋人で、高校卒業後に上京したきりだった慎之介が、街に帰ってきた。時を同じくしてあおいの前に、高校生時代の姿のままの慎之介こと”しんの”が現れる! やがてあおいは、しんのに恋心を抱いていくが…。一方あかねと慎之介も13年ぶりの再会を果たす。過去と現在をつなぐ、「二度目の初恋」が始まる。
(裏表紙より)
感想
主人公は高校生だし若者向けな感じなんだろうなーとか思いながら読み始めたけれど思いのほか僕にも刺さる物語だった。
まだ大人になりきれていないときに描いていた思い。厳しい現実を目の当たりにして言い訳がましく…でもあきらめきれない思い。慎之介が過去の現実を知る前の不安がありながらも前を向いている”しんの”と向き合い、まだ夢の途中だったと気づかされるシーンはいまの僕にも思うものがあった。
あおいのあかねに対する気持ち、”しんの”に対する気持ち、狭い牢獄だと思っていた場所に対する思い。様々なあおいの気持ちが随所にでて、葛藤し、本当の気持ちを知ってラストの別れもあかねのために…、ってのが姉妹愛があふれていてとても良かった。
「あの花」、「ここさけ」と同じく秩父が舞台の作品ってことで、僕も「あの花」の聖地巡礼をした身。いろいろ街並みなどを思い出しながら想像して楽しく読めた。
小説版は登場人物も少なくかなり読みやすかった。これじゃ物足りないって層も多そうな気もする。
最後に
劇場版公開が楽しみだ。
小説ではあおいをフォーカスして大人の慎之介視点で物語が進んでいくものだそうだ。
劇場版ではもっと登場人物が多く物語が広く展開されていくそうなので小説版には出なかった大人のバンドメンバーたちも加わって…という感じになるのかな?
地味に出番の多かった正嗣と千佳が劇場版でどんな活躍をするのかも気になるところ。
「井の中の蛙大海を知らず。されど空の青さを知る」
ちなみに僕は「井の中の蛙大海を知らず」という言葉は知っていましたが続きがあるのは知らなかった。
ただのネガティブな言葉だと思っていたけど続きを知るとポジティブな言葉だったとは。
ちなみに詳しくは、