緑茶ときどきコーラ

35歳、独身、一人暮らし、ぼっち、低収入、友達少、退屈な日常

「小説 天気の子」 新海誠  感想

気付いたら前回のブログから7日経ってたみたい。

ブログの習慣化って難しい…。

 

今回は「小説 天気の子」!

 

 

タイトル

小説 天気の子

 

作者

新海誠

 

内容紹介

高校1年生の夏、帆高は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力 を持つ少女・陽菜に出会う。「ねえ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった━━。天候の調和がくるっていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する物語。長編アニメーション映画『天気の子』の、新海誠監督自身が執筆した原作小説。

(裏表紙より)

 

感想

基本的なストーリーの流れはほとんど映画と同じ。ただ映像に比べると描写が詳しく書かれているので映像だけでは感じきれなかったキャラクターの思いなどがわかり、より深く楽しめた気がする。

映画にはなかった、須賀さん、夏美さん視点で語られる物語部分がよりキャラクターの個性を印象づけているなってのが映像ではできない小説の良い部分だったなと思う。(これは巻末の監督コメントでも映像と小説の違いについて書いてある。)

特に、終盤の「陽菜が人柱になり晴れた空。帆高が陽菜を救う(求める)ことにより天気が一変し大雨に戻り、警察に連行される須賀さんの立ち尽くす姿」ここの描写に様々な思いがあり、語られている部分が小説版では特に好きな部分。

小説版を読んでなんとなくではあるが帆高が家出をした理由についても想像できた気がする。あくまで想像ではあるが。

 

それと巻末の野田洋二郎さんの解説がとても良かった。いろいろな思いがあり作られた作品だというのが伝わってくる。この部分だけでも読む価値あるなという思いだ。こんなこと語れるくらいの人間になりたいものだ。劇中ラストの陽菜に向けた帆高の言葉「僕たちは、大丈夫だ」という言葉。これはとても大事な言葉でこれだけの思いが込められていたのかというのがこの解説を読んで気づくことができた。深いなぁ。