緑茶ときどきコーラ

35歳、独身、一人暮らし、ぼっち、低収入、友達少、退屈な日常

「ノッキンオン・ロックドドア」 青崎有吾  感想

 やっと休みなのに天気は雨。

今年は本当に天気悪いなあ…。

 

タイトル

ノッキンオン・ロックドドア

 

作者

青崎有吾

 

内容紹介

密室、容疑者全員アリバイ持ち━━「不可能」犯罪を専門に操作する巻き毛の男、御殿場倒理。ダイイングメッセージ、奇妙な遺留品━━「不可解」な事件の解明を得意とするスーツの男、片無氷雨。相棒だけどライバル(?)なふたりが経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」には、今日も珍妙な依頼が舞い込む……。新時代の本格ミステリ作家が送るダブル探偵物語、開幕!

(裏表紙より) 

 

感想

2人の探偵、「不可解」と「不可解」な事件。時にはどちらにも当てはまる事件に共同して挑むダブル探偵もの。

個人的にキャラが若干弱い気がする。不可解担当・氷雨。不可能担当・倒理。会話の中でどっちがどっちだかわからなくなることがあった。この中に穿地とか薬子はわかりやすいキャラだけどこの二人はどことなく似ている感じがする。ま、そういう作品なのかもしれないが。

 

事件の謎は単純かと思いきや、実は間違いでそこからさらに真相を暴き出す。

少ない情報をもとに推理を働かせる「10円玉が少なすぎる」の物語は特に面白かった。少ない情報をもとにそこに隠された真実を暴き出す。ただの娯楽で始まったストーリー。タイトルと会話の流れで「何に?」というところは想像につきやすかったがそこからさらに真実を突き止めていく。仕事とは関係なく謎を解くのが生きがいなんだなーとこの作品の主人公2人の人となりがわかるストーリーで楽しかった。