緑茶ときどきコーラ

35歳、独身、一人暮らし、ぼっち、低収入、友達少、退屈な日常

「弾丸スタントヒーローズ」美奈川護  感想

星降プラネタリウムの作者の別作品。

好きな作品だったので別のも読んでみようということで購入。

 

 

 

 

内容紹介

千鶴は冴えない大学二年生。ある日、父から「双子の嗣美がけがをした」という突然の連絡が。駆け付けた先は、なんと映画の撮影現場だった。そこで美作という女性スタントマンに出会った千鶴は、成り行きでスタント・チームに所属することになるー。幼い頃の火事の記憶、母親との葛藤、姉妹の確執を乗りこえて成長していく、一人の女性の物語。共感と感動と癒しの青春×家族×お仕事小説!

(裏表紙より)

 

 

感想

裏表紙の内容紹介を読まずに、読んでいたこともあり新鮮に楽しめた。改めて内容紹介見直すとまさしくその通りの内容!って思った。要約するとまさにこれ。

スタントマンの仕事のことはよくわからないが、この作品を通して意外と見る機会の多い仕事だったんだなといまさらながら感じた。

戦隊もの仮面ライダーとか、アクション映画とか、刑事ドラマとか、中にはなんでもない学園物(恋愛もの)でも使われていることがあるらしい。結構詳しく描写されているし、スタントマンの待遇だったり結構シビアなんだなーと思いながら楽しく読めた。仮面ライダーとか結構好きだし微妙に見る目が変わりそうw

 

内容としては、4章の姉妹の話しはグッとくるものがあった。火事の記憶をきっかけに双子姉妹の確執を掘り進める部分。なんとなく考えればわりとよくあるネタのような気もしないではないが、個人的にはとても好きだった。

こんな環境だったらそう思いたくもなるよなーって。ま、結局は母親がクズであることは間違いのだが。わりと実際にいそうなのが怖い。

解説での吉田信子さん(誰だかわからんw)の書いてある通り、ぜひ嗣美サイドの物語も読んでみたくなる作品だった。

 

それにしてもヒーローショーのピンクの話しは夢を壊された気分だったw

なんとなくそうだろうなと思っていたけど、実際のところはどうだかわからないがフィクションであってもこれを知ってしまうと知らないほうがよかったとなる気しかしない。

仮面ライダーとか見ても女性ライダーの中身が…とか思うともうね…w